しばらく前に、
無心になれそうだから、と、
仏像なぞり描き帳を買った。
モノとの向き合い方。描き終えた仏像なぞり描き帳、どうする？
気が向いた時に少しずつ
タイトルには「1日1枚」とあるが、
そこにこだわらず、
好きな時に好きなだけ
好きな順番になぞっていった。
途中でも、
疲れる1歩手前でやめる。
やすらぐためのモノに
懸命になりすぎて疲弊しては
意味がなくなっちゃうからね。
自由に楽しめば良いのだ。
製本される時に、
順番などもちゃんと考えて
監修されているのだろうけれど、
ここは敢えて自由に。
自由に、とか、
疲れる1歩手前でやめるとかは、
自分の状態や気持ちを
把握して行動する、
休憩する練習にもなる気がする。
なぞり終えた仏像なぞり描き帳、どうした？
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すべてのページをなぞり終えまして。
さて、この仏像なぞり描き帳、
どうする？
仏像のマメ知識も書いてあるから、
本的な扱いで置いておく？
それとも捨てちゃう？
私の場合、
この仏像なぞり描き帳は、
”無心になる時間をつくる”ことが目的
だったので、
全部描き終えた時点で、
十分役目は果たしたといえる。
だから、
捨ててももったいなくはないのだ。
マメ知識はある程度頭に入ったし、
保管してもまた開いて見返すことは
ほとんどないだろう。
ということは、
「ありがとう」と捨てる選択ですな。
でもなんとなく、
バサッと捨てるのは味気ないので、
2体ほど、ゆびで形通りに切り、
1週間位窓に飾っておいた。
自分で言うのも何だけど、
ちょっとおもしろい空間になった。
飾った後は、
手放しました。
モノとの向き合い方に迷った時、
この「モノ」の自分にとっての役割は
何なのか考えると、
置いておくか、手放すかの判断もしやすい。
ちなみに私の知っている方は、
同じ仏像なぞり描き帳を、
鉛筆でなぞっている。
全部なぞったら消しゴムで消して、
また描くんですって。
「748円をしゃぶりつくしてやるわ」
と不敵に微笑みながら言った彼女は
すごく可笑しくてチャーミングだった。
モノとの向き合い方は、
本当に人それぞれ。
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