映画。望み。
画像出典元:https://www.cinra.net/news/20200520-nozomi
映画、「望み」を観ました。
「糸」を観に行った時に予告編を見て、少し気になっていた映画なんです。
「望み」は、ベストセラー小説の映画化。
父親役が堤真一さん、母親役が石田ゆり子さんです。
アマゾンプライムで無料視聴できるようになってので、観てみましたよ。
予告編、あらすじ
一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていた。ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。行方不明となっているのは3人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は2人。規士が犯人なのか被害者なのかわからない中、犯人であっても息子に生きていてほしい貴代美と、被害者であっても彼の無実を信じたい一登だったが……。
引用元:https://eiga.com/movie/92720/
感想
画像出典元:https://eiga.com/news/20200903/12/
ええとですね。
気になっていた映画なので、観れて満足です。
でも、気分がすごく落ち込んでいる時には観ない方がいい映画です。
すごく重いです。
以下、ネタバレになるかと思いますので、気になる方は鑑賞されてからどうぞ。
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この映画、見方は色々あると思います。
私の印象では、救いがあるようで、ない。
私自身は子どもがいませんが、お子さんがいらっしゃる方が観たら、どんな気持ちになるのか想像もつきません。
大きな焦点は、息子に被害者になったとしても無実でいてほしいと思う父親と、加害者でもいいからとにかくいきていてほしいと願う母親の思い。
私はそこにまで気持ちがいかず、とにかく、「残酷で愚かだな、人間というのは。」という点にしか着眼できませんでした。
・サッカーで活躍している主人公の息子クンを、生意気だからといって、わざとケガをさせる。結果、サッカーができなくなる。
・息子クンが行方不明で事件の被害者か加害者かわからないうちから、記者が家に訪ねてくる。
・さも加害者であるかのように、マスコミが連日自宅に押し寄せる。
・SNSで決めつけ、晒され、言葉の暴力を受ける。
・結果、父親は仕事を断られ、自宅、職場で嫌がらせのオンパレード。
・はじめに発見された被害者の少年の殺され方がむごすぎる。
・この流れだと、そもそものトラブルの原因、息子くんをケガさせた子は多分罪に問われないという理不尽。
お母さん、いくら息子くんが心配だからって、何もわからない時点で記者に玄関あけて対応しちゃダメですよ...。
その後マスコミが押し寄せることは、目にみえてます。
お父さんもマスコミに答えることありません。
事件との関連性がわからない時点から、あんなんじゃ、完全に侵害ですよ、侵害。
現実の世界でも、マスコミも、SNSも、ひどいですもんね。
私だったら、ぜえええったいに、何も答えません。
なんかね、観終わったら、あぁ、人間て嫌だな...とげんなりしちゃいました。
涙がでるどころか、げんなりしすなぎてドン引きしました。
最近、動物の純粋さを実感しているから余計ですね。
それから最後にひとつ。
ラスト、刑事さんが、「しっかりした強いお子さんほど、自分で解決しようとするんです」みたいなことを言うんです。
「強い」っていうのは、何でも自分ひとりで解決することではないですからね。
本当に「強い」のは、必要であれば、適した人に勇気をもって助けを求めることができることだと思います。
これは映画の中の話だけでなく、現実の世界でもです。
私も昔、何でも自分で解決しようと、強さをはき違えていたので。
とても重い映画ですが、お子様がいらっしゃる方には、色々考えるところのある映画かもしれません。
よろしければ、こちらもどうぞ。
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